one day with me

とある主婦が考えてること。

愛すべき曲者たち。

私には、夫がひとりいる。

 

ま、結婚してて、離婚も再婚もしていないので、あたりまえか。

 

このまえ、実弟に連絡したら、

「いやぁ、オレんち銀婚式迎えたよ~。」

なーんてドヤられたけど、ん?うちは?思い返したら、結婚して30年以上経っていた。

 

お互い老けるはずよねぇ。

 

私たち夫婦はそれなりの恋愛結婚だったけど、大昔のお花畑の時代は、もう思い出すのも気恥ずかしい(笑)

当時は彼氏彼女だったけど、いまは親より長く一緒にいる家族だ。

 

最近は、あまり会話もない。

だからといって、仲が悪いわけでもない。

一緒に旅行に行ったりしても道中もずー--っと無言だったりするけれど、それでも居心地は悪くない。

そういう関係。

 

 

子供は三人。

長男と次男はアラサー。

長女は、一応大学生。

 

そして、猫が一匹いる。

 

 

我が家の人々は、全員かなり独特。

どのくらい独特かというと、上げはじめたらキリがないだろうし、個人情報漏洩となりそうなので、端折るけど(笑)

分野は違うが、それぞれが一目置かれる…というか、あ、あのひとねー--といわれるくらいには目立つ。

いいことだけではないから、威張れたことでもないんだか(笑)

 

 

夫と長男と次男の共通点といえば…屁理屈ということだと思う(笑)

とくに、夫と長男。

討論になると、弁が立つ。

たいていのひとは、論破される。

わたしは絶対言い負けるので、つねに聞き手に回る。

 

次男はそこまででもないが、好きなことになると話が止まらなくなる。

すきなことへの探求心は、皆に一目置かれるほどだ。

ただ、掘り下げた話に相手がピントをはずれた見解を示すと、そこを正そうと躍起になる。

そうなると…かなりめんどくさい人間になる。

 

こんな三人なので、意見がぶつかり合うとたいへんだ。

わたしたちは家族で商売をしているので、そうなると収集つかない。

私から言わせると、それぞれが正論を唱えている。

なので、お互いが納得できる結論に至らない場合もある。

そうなると、私がグチの聞き役になる。

私的には、それぞれの話が間違ってないとも思うので、相槌をうちながらだまって聞いている。

ムカッとすることもあるが、そこはじっとガマン。

三人とも、ほとんどの場合、私の意見は求めていないので(笑)

ただ、それは家族ならではの遠慮のなさも一因としてあると思っているし、それぞれ認めているけれどただグチを言ってうっぷんを晴らしていることもあるから、うんうんと聞くことで、実は解決しているときもある。

 

以前、仕事仲間に、「○○家(我が家)はみんなひねくれてるな~。」

と言われたことがある。

「ホントだよ…。こんなひとたちと一緒にいる私って、すごくない?」

と返答した(笑)

ほんとに、私はもっと褒められてもいいと思う(笑)

 

でも、仕事仲間たちも、大なり小なり、この三人を認めてくれている。

そのことは、とても誇らしく思う。

 

 

長女は、これもまた、自我が強い。

強すぎて、トラブルを招いたこともある。

でも、それでももがき苦しんで歯を食いしばって、娘はがんばってオトナになった。

 

娘は先天性の病気をもって産まれた。

手術でその障がいを乗り越えたが、今にして思うと乳幼児時代はギリギリのところで生きていたと思う。

 

入院していたとき、

「こんなに目力が強い子はあまりいない。だから、この子は大丈夫。」

といってくてた看護師さんがいた。

その言葉は、私が彼女を支える信念にもなった。

 

娘はいま、離れた地で自分なりに居場所を見つけ、頑張っている。

病気を乗り越え、幼いながらも歯を食いしばってアイデンティティを貫きオトナになった娘。

いまでも生きにくい部分もあるだろう。

夫や息子たちに言わせれば、中途半端なのに自覚していない‼ともどかしくも感じるらしい。

それでも、ひとつひとつ自分を納得させて乗り越えようとしている姿を、私は心から応援している。

 

猫は…ただのおデブ猫だ(笑)

我が家にきて、10年以上経つ。

だいぶ歳をとり、じっとしいていることも多くなった。

それでも、思い出したようにフミフミしたり、なにかを主張してくる姿は、とてもいとおしい。

 

そんな曲者ぞろいの我が家だが、わたしにとっては大切な家族たち。

ムカつくこともたくさんあるし、放り出したくなることもある。

でも、このひとたちにツライ思いはできるだけさせたくないし、幸せを望んでいる。

それが家族ってもんなんだろうなぁ…と、最近はしみじみ感じる。

 

そして、この曲者たちに囲まれている私も、周りからみたらかなりの曲者なんだろうなと思ったりもしている。